国 指 定 史 跡

2001/01/04

亀 塚 古 墳

 

〒870−0303

大分市大字里646番地の1

大分市 海部古墳資料館

TEL:097−524−2300

FAX:097−524−2301

JR : 日豊本線坂ノ市駅より徒歩30分

大分市自動車道 : 宮河内インターより車で10分

 

 

古墳の世界が、広がる海部古墳資料館、県下最大の国指定史跡亀塚古墳を中心とする

亀塚古墳公園と一体化したガイダンス設備で、広く古墳文化を案内いたします。

展示場は大きく7つのゾーンで構成され、実物資料や複製品のほか、

古墳づくりや海部のムラの生活を再現した大型ジオラマ、市内の古墳復元模型を展示しています。

また、市内の古墳や文化財情報などの検索を通じて楽しみながら学べる資料館です。

(パンフレットより)

館内は、後日掲載します、おたのしみに!

 

当日の式典の様子です、ご覧ください。

   

   


海部古墳資料館をパンフレットより紹介いたします。

 

良くできてます、昔の海辺の風景ですね。

ジオラマの中に有ります、探してみてください。

展示室は、30分程度で見て回れると思います。

以上、案内パンフレットより抜粋しました。

ぜひご来館下さい!


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全長百二十メートルにも及ぶ大分県内最大級の前方後円墳。主体部からは大きな石棺が出土したほか、

多くの勾玉(まがたま)、管玉、それに埴輪や鉄鎌(てつぞく)、短甲の破片なども見つかった。

葺(ふ)き石も多く残り、古墳整備に伴い、一部に当時の葺き石を再現している。

 

大分合同新聞1999年1月6日付け紙面より

 

大分市教委は同市里の国史跡「亀塚古墳」に、古墳をテーマにしたガイダンス施設(資料館)を建設してい

る。本年度中に建物を建設、新年度に内装と展示を終え、2000(平成十二)年春のオープンを目指している。

 

映像も使い分かレやすく目玉はジオラマ

 

建物は鉄筋二階建て(延べ六百三十五平方メートル)だが、斜面にあるため、地上一階地下一階の変則。

展示は@古墳の世紀A亀塚古墳の世界B黄泉国(よみのくに)へのいざないC情報コーナーの四コーナー

に分かれ、亀塚をはじめとする海部(あまべ)の古墳から世界に見る墓までを紹介。映像も使って分かりや

すく説明している。「古墳の世紀」では、亀塚古墳から出土した埴輪(はにわ)の「船」をキー

ワードに、船でピラミッドなど世界各地の大墳丘墓をめぐる旅を映像で紹介し、日本の古墳築造と同じよう

な思想があることを見ていく。「亀塚古墳の世界」では、同古墳のほか、佐賀関にかけての海部地域に残る

上ノ坊古墳や猫塚古墳などの前方後円墳も紹介し、鍬形(くわがた)石などの遺物や写真パネルを展示する。

また、「黄泉国へのいざない」では、古墳が前方後円墳から千代丸古墳や古宮古墳などの横穴式石室へと

変化、そして古墳の時代が終わるまでを見る。「情報コーナー」では、「海部の王」や「壬申の乱と大分」

などのテーマの一、二分程度のビデオを上映し、大分の歴史を紹介するほか、市内の文化財情報も提供する。

目玉は五世紀初めごろ、亀塚古墳が築造されたころの同古墳周辺の様子を模型にしたジオラマ(4メートル×

七メートル)。村の生活や王が住んだ館などを表現し、時空を超えた古墳時代の様子を実感してもらうという。

同市教委は「県内では珍しい古墳をテーマにした展示館。亀塚をはじめとする海部の古墳のほか、ピラミ

ッドなど世界の古墳を見て、古代のロマンに触れてみませんか」と話している

 


古墳の概要

亀塚古墳は、昭和56年に県の指定を受けた、県内最大級の前方後円墳です。

墳丘の状態は良好で、3段の築成になることや墳丘表面に露呈する破片などから

埴輪のどの存在は以前から認識されており5世紀前半の築造年代が推定されています。

亀塚古墳測量図

  亀塚古墳の埴輪復元  

(古墳現地説明資料より)1998/09/06

   船形埴輪   

後円部の発掘調査によって船形埴輪の船首部分が発見されました。

この種の船形埴輪は近畿地方ではよく見られますが、九州では初めての出土です。

当時大分の海を支配した海部の豪族が瀬戸内海を舞台に

ヤマト政権と強く結びついていたことを証す貴重な資料です。

出土した船形埴輪(上)と復元想定図(下)

   大型船が描かれた埴輪   

埴輪に描かれている線刻画はデフォルメされた準構造船で、

船体の両側にはたくさんのオールが配置され、

いかにもスピード感を表現しているようです。また、

船上には簡略化された屋形のような図柄が描かれています。

これも九州では初めての発見です。

大型船が描かれた埴輪片(太線部分)

   スイジガイ文様の埴輪   

亀塚古墳から出土した埴輪には沖縄以南の海にしか

生息しないスイジガイの文様が描かれた埴輪も発見されています。

この種の埴輪は墳丘でも海側に集中して出土してお

り、海に面するところに意識的に立てていたようです。

ちなみにこの文様は、魔除けの意味をもったものと考えられています。

整備では、このようなスイジガイ文様の埴輪を復元

し、墳丘に並べるように計画されています。

復元されたスイジガイの文様と朝顔形埴輪

 


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